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すっきりしました。

みなさんこんばんは、オートロマン佐々木です。

セダン好きの佐々木が昔から乗ってみたくて何度か買いそうになったやばい車。ベントレーアルナージ。オークション会場で現車確認する度、随所に見られる無駄に贅沢な造り込みと雑さの共存に苦笑いし、各部の作動状態がこれで正しいのか悩まされ、不安な気持ちのまま競りに参加し押し切れずに終わる。その結果アルナージの走りは想像の中で昇華し続けていました。

でも今日遂に実際に走らせる機会を頂きました。H19年式の走行12,000㎞の極上車を。オーナー様から走らせる上で留意する点を伺ってから車に乗り込みエンジン始動。ここまでは経験があります。Dレンジに入れてゆるゆると動き出し窓を開けて・・・「すみません。ドアミラーどうやって出したらよいですか?」壊す前にわからない事は教えて頂くのが一番です。

ガレージを出て国道に入り重いアクセルペダルを踏みこんで加速。有り余るトルクでグイグイ前に進むのかと思っていましたが見た目通りの車重のお陰でそこそこ踏み込まないと思った程加速しません。そしてその時の効率の悪そうな”ごりごり”回るフィーリングが何とも恐ろしい。燃料計はほぼFULLを指していますが油断禁物です。

80㎞/h制限の道路を前走車とかなり車間を空けて走ります。ブレーキの効きが現代の基準からすると甘いのです。それに嫌でしょ・・・後ろにこの車がいたら。高速に乗って強めに加速して120㎞/h。当時のデータではセダン最強らしくそのダッシュ力は現代でも通用するものですが車速が乗った後の事が怖くてそれほど踏めません。

でも、車内での時間の流れはいいです。あらゆる無駄が産み出す余裕が素晴らしい。ダッシュ力をみっともない車線変更に無駄遣いはせず渋滞にはまっても動じることなく流れに任せる。そういう乗り方をできる人だけにふさわしい車の様です。

僅か二時間のドライブでしたがアルナージはイメージ通りの車で佐々木ごときがうかつに手を出してはいけない車であることがわかりました。

あーすっきりした。

今夜はこの辺で

それではまた明日!

オートロマン 佐々木